2011年04月04日

"ネコロマンLIVE0402"の感想

twitterのフォロワーさんに誘われて、ネコロマンのLIVEに行ってきました。

トップページ|ネコロマン

ネコロマンとは、ポッドキャスト番組「タイムマシン部」の白井さんの所属するバンドです。
実はタイムマシン部は好きでも、正直バンドには興味があまり沸かなかったぼく。
はじめは行く予定ではなかったのですが、フォロワーさんに誘われ、
「まあ白井さんに会えると思えばいいか〜」と思って参加しました。

フォロワーさんと待ち合わせをして、防音のドアを開けて中に入ると、
そこではすでに他のバンドの演奏が始まっていました。
そもそもライブハウスというものが初めてなぼくは、
飛び跳ねたり、手を突き上げたりというなぞの先入観を持っていたのですが、
実際はそこまでのアクションは見られず。
ちょっと一安心。

入ってきたときに演奏していたバンドが最後の曲を終えると、
少し灯りがつき、そこでフォロワーさんとご挨拶。
あまり積極的に絡んだことはなかったのですが、
「市村です」と言うと分かってくれる人がほとんどで、
中には「てってさんはいないんですか?」と聞いてくれる人も。
ちょっと嬉しくなりました。

そしてついにネコロマンの演奏が始まります。
ソデから白井さんや朝子さんが登場すると、
会場の雰囲気と共にぼくの胸が高まるのを感じました。
特に白井さんは喋り手として尊敬している人。
いつもイヤーホンの中から聴こえてくるあの声の持ち主が、
すぐそこにいるということに感動を覚えました。

冒頭でぼくはネコロマンのライブにあまり興味を持っていなかった旨を書きましたが、
そもそもぼくがライブの参加を躊躇していたのは過去に参加したフェスの経験からでした。
フェスにはそれはそれはたくさんの人がいて、
バンドの人たちはすごく遠くのところにいて。
周りの観客の歌声で肝心のバンドの音が聴こえないというものでした。
おそらくはフェスというものはライブハウスのそれとは
また違う意味合いを持ったイベントなのでしょう。
しかし、そのときにぼくは「音楽はCDで聴けばいいや〜」と思ってしまったのでした。

そんなぼくを、音楽はCDで聴けばいいだなんて思っていたぼくを、
一瞬にして変えたのが、ネコロマンの演奏でした。
ギターのリフレインから始まる「涙川」のイントロ。
目の前で激しく叩かれるドラム、心臓に直接響いているかのようなベース。
そして美しい鍵盤の旋律と、それに乗る朝子さんの声。
その音の群れは鼓膜を震わせるに留まらず、
聴覚を超えた五つの感覚器官に音楽の凄さ、強さ、美しさを伝えてきました。

脳に浮かぶ「凄い」という言葉。
おそらくあの日のあの感動を、語る言葉をぼくはもっていません。
どんな単語をどのように選び、またどんな文章をどのように並べても、
おそらくはあの感動を伝えるに値する文章をぼくには書けません。
そしてもしかしたらそれが、それこそがぼくの知らなかった"音楽の力"なのかなと、
あの場所であの音を聴いたぼくはそんな風に思いました。

これは音楽の力でもあるでしょう、ライブハウスの力でもあるでしょう。
しかし嘘偽りなく、これはネコロマンの力でもあったとぼくは思わざるをえません。
贔屓目もあるとは思いますが、正直他のバンドとは圧倒的に違うなにかがそこにはありました。
なにかがなにかはぼくには分かりませんが、
きっとそれはネコロマンにしか持ち得ない"なにか"のはずです。

本当にここに来て、これを聴けて良かった。
あの日は心からそう思うことができました。
ここにぼくを連れてきてくれたフォロワーのみなさん、
そしてあの感動を与えてくれたネコロマンのみなさん。
本当にありがとうございました。






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posted by 市村 at 00:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月10日

"崩壊アンプリファー" 〜君と僕の崩壊アンプリファー〜

ぼくはASIAN KUNG-FU GENERATIONがとても好きなんですけど、
ブログに肝心のアジカンの感想がないので、書いていきたいと思います。
まずは崩壊アンプリファー。

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONの1stミニアルバム『崩壊アンプリファー』。
なんでもゴッチ(Vo)がアンプを意味するamplifierを誤読したのが名前の由来。
さらに頭の"崩壊"は"宝海"からヒントを得たんだとか。

そんなこんなで一見「適当につけた」ような名前のようですが、
これがぼくにはまさしく「崩壊」を歌ったアルバムのように思えてなりません。
それこそ"青春"の崩壊であり、"君と僕"の関係崩壊でもあります。

このミニアルバムの面白いところは、
曲がだんだんとネガティブになっていくところです。
"踏み込むぜアクセル/駆け引きはゼロさ、そうだよ/夜を抜ける"(遥か彼方)
と歌っていたのが、
"この僕では君の寂しさも/この僕では悲しみも癒せぬかい?"(粉雪)
になって、
"君を深く突き刺してしまった"、"消せない過去/消せない罪/溶け残る響き歪み"(サンデイ)
となっていく。

ただ単に前を向いていればよかった1曲目の『遥か彼方』から、
『羅針盤』では未来の方向を再確認しはじめる。
そして『粉雪』で僕の言葉が"君"に届いていないんじゃないかという不安が積もり、
『青の歌』で、それでも"君"を青く染めたいと願うも、
己の無力さを知ってしまう『サンデイ』。

彼らはデビューする前に、一度社会人を経験しています。
そしてデビューしたのが20代の後半。
バンドとしては比較的遅いデビューだと思いますが、
それゆえに、「伝える」ことの難しさを誰よりも分かっているのでしょう。
だから彼らは「伝えたい」を歌い、「でも伝わらない」を歌う。

「なぜ届かない?」
「なぜ伝わらない?」
「壊れてんじゃないの、このアンプ?」
それ、『崩壊アンプリファー』。

ラストの『12』という曲。
ここで歌うのは今までの"現在進行形"とは違う形です。
"さよなら告げたあの日を覚えてる?/時は過ぎて日々に舞うよ"
そして、
"冬は積もり春が散るよ"
この冬と春、実は以前に登場しています。
"この街では繰り返しの業/積もりゆく過去/風に舞う粉雪"(粉雪)
"隙間を埋めるには僕は弱く/青い春の歌です"(青の歌)
そう、ここで歌っているのは「過去」。
そんな過去にさよならを告げる『12』。
"色は褪せるけど・・・"
「伝わらない」けど・・・
けど・・・?

メジャーデビューミニアルバムとして世に解き放たれたこの作品は、
アジカンの根底にある「伝えたい」が全面に出たアルバムでした。
伝えたい、でも伝わらない、けど・・・
その"けど・・・"が彼らのスタート地点なのでしょう。
いつか伝わるそのときまで。
それが彼らの永遠にして最大のテーマなのです。


こちらもどうぞ。
市村の感想: "マジックディスク"の感想 〜過去と現在のアウフヘーベン〜
市村の感想: ASIAN KUN-FU GENERATION「新世紀のラブソング」 〜新世紀が始まる〜



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2011年02月04日

"マキシマムザホルモンの新曲"の感想 〜人は変わっていく〜

昨日、「マキシマムザホルモンの新曲に驚いた」というtweetを見つけ、HPを見てみました。

マキシマム ザ ホルモンHP

すると一番最初に目に入ってきたこの文章。

2年半ぶりの新曲映像が特別公開!

大変お待たせ致しました!!

ホルモンの新曲映像の一部がついに公開です!!
動画のラストにはリリースに関する発表もあります!

マキシマムザ亮君からのメッセージも最初に表示されるので、
じっくりと読んでから動画を見ることをお勧めします。

そして「動画を見る」をクリックすると、
別窓であるメッセージが表示されます。

スクリーンショット(2011-02-04 11.25.52).png

「つまり、本当の等身大の自分を「音楽」で伝える事が大事なんです」
ということが象徴的です。
そして動画が始まります。

すると、、、

スクリーンショット(2011-02-04 11.30.00).png

とても"J-POP"らしいポップソングが!!
これを最初に聴いたとき、ぼくは思いました。

この人たち何やってんだwww

いや、もう笑ってしまいました。
「ふざけすぎだろw」って。
そしてなにか違和感のようなものを覚え、もう一度メッセージを読む。
「亮君のメッセージを「じっくり」読んで」・・?
そしてじっくり読んでみました。

ああ、なるほど。

でも、本気にしないでしょw







ぶっ生き返すぶっ生き返す
マキシマム ザ ホルモン

ロッキンポ殺し 爪爪爪/「F」 耳噛じる 糞盤 恋のメガラバ

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2011年01月31日

"たむらぱん「ライ・クア・バード」"の感想 〜対比はつがいで飛んでいく〜

過去に書いたたむらぱん曲の感想。

ノウニウノウン
ノウニウノウン


初っ端の「君に溢れしあまたの思い」を「君にラフレシア…」だと思ってました。
でもあれ『ラ』って聴こえるよね…「r」あるよね…ぼくだけじゃないよね…?

そんなこんなで、たむらぱんの「ノウニウノウン」をバカみたいに聴きまくってる今日この頃。
聴いてると思うことがたくさんあるので、
もう一曲単位でどんどん書いていこうと思います。
とりあえず最初は「ライ・クア・バード」。
アルバムの後半にどーんと構えているこの曲はエンディング前の最後のヤマのよう。
まあ誰が聴いてもいい曲だと思うようなストレートな良曲です。

さて、まず最初に触れたいのは「ナイトバー」と「ライ・クア・バード」の対比です。
この曲では終始「ナイトバー」という言葉が終始罠のように現れます。
“鳥のように”“群れ”で“空”を飛ぶという意味の「ライ・クア・バード」。
その対比として、「ナイトバー」は“独り”で“地べた”で酒を飲むことを描写している。「独り」でいることにも慣れていた。
そんな誰かが「ライクアバード(鳥のように)」空へ羽ばたいていく。
そんな音の似た二つの言葉が相反する風景を描写している。
他の歌にも度々出てくるたむらぱんの言葉遊びの上手さが出ている歌詞だと思います。

そしてたむらぱんはそんなダメな自分を否定するわけではありません。
「君といつか“つがい”になって」。
つまり、「ナイトバー」だった自分と共に空へ。
そのある意味で“ダメ”な自分を置いて行かない。
“つがい鳥”とは、「雄雌がいつも一緒の鳥」という意味。
いい自分もダメな自分も一緒に空に飛んでいく。
この歌のように、ダメなことを否定しない、
そこがたむらぱんの一貫した魅力である。

サビに歌われる「この夜が朝に溶けるまで」。
「ナイトバー」から「ライ・クア・バード」へ。
「ダメな自分も朝がくればいつか空へ飛べる」。
こんな歌詞の曲を終盤に持ってくる、そのセンスも秀逸だと思う。

この曲のタイトルは「ライ・クア・バード」です。
本来ならば「like a bird」で「ライク・ア・バード」にならなければおかしい。
その理由を彼女は、「“クア”って鳥の鳴き声っぽいじゃないですか(笑)」と答えている。
こういう“言葉遊び”は現代の様々な曲で見かけますが、
彼女の場合は本当に遊んでいるように思える。
こんなふざけたような意味でつけられたタイトルの曲が、
ここまで美しく響く。うん、素晴らしい。





ノウニウノウンノウニウノウン
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タグ:たむらぱん
posted by 市村 at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月23日

"たむらぱん『ナクナイ』"の感想 〜『ナクナイ』をナタリーインタビューから聴いてみる〜

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10月の新宿タワレコで行われたインストアイベントでたむらぱんは言いました。
「12月15日にアルバムが出ます」
そのアルバムを発売日から毎日聴いています。
3rdアルバム『ナクナイ』。
「"ある"とは言えなくても、"なくない"。"なくはない"だったら言ってもいいかなと。」
そんな風に語った彼女の『ナクナイ』に関するインタビューがナタリーで掲載されています。


ナタリー - [Power Push] たむらぱん


これを読んで最初に思った感想。
「損してるなぁ」
例えば何かに対しての「希望」を歌おうと思ったら、
「希望がある」って歌っちゃえばいいんです。
でも、この人はたぶんその前に考えちゃうのでしょう。
「"ある"? "ある"って言っちゃっていいのかな? そんなこと言う権利あるのかな?」って。
だからこそ彼女は確実に言えることだけを詞にするんですね。

うんうん、そうですね。なんかね、言い切っちゃうほうがウソっぽい感じがするんですよ。その感覚はすごくある。あと、自分自身の表現の代表的な言葉かなって思ったんですよね、「ナクナイ」って。このタイトルによって「この人が描いてるものって、こういうことだったんだ」って伝わるかもしれないって。完全に決められない部分、決め付けちゃいけないところがあるっていう……。

決めちゃいけないことは歌えない。
だからこそ、彼女が歌うのは「ナクナイ」。
それはアルバム内の曲の歌詞にも表れています。

「扉開いたら
 その向こうが 何処かまで続いてたら…
 と思うけれど
 でも本当に続いちゃ困る」
 (バンブー)

この曲は自分の過ごす日常を歌った曲なんですけど、
ファンタジーの世界だったら、ドアがどこかに繋がってていいんですよ。
でも、彼女は違うんです。
「日常から抜け出したいって思うのも嘘じゃない。
だけど、抜け出しちゃうのも嫌だよね」っていう。
彼女が歌うのはそこなんですね。
日常の否定の否定、それこそ"ナクナイ"なんですよ。

たむらぱんって、名前もふざけたような名前だし、
かわいい顔の女の子なんですけど、
歌う歌は完全にリアリストの歌なんですよね。
とことん"本当"にこだわって、だから遠回りになって、
だから「損してる」と思ってしまう。

「本当だよ」って言うんじゃなくて、
「嘘じゃないよ」って言ってくれる。
だから信用できるんですよね。



メジャーじゃないアーティストに対して「売れて欲しくないなぁ」と思うことって珍しくないんですが、
たむらぱんに関してはもうとことん売れて欲しいなぁと思います。
こういうアーティストこそが成功するべきだし、
こういう曲こそが多くの人に聴いて欲しいと切に思います。
「ナクナイ」が、そこにある。





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