2014年06月03日

ワールドワールドワールド

ふと聴いた『ワールドワールドワールド』が良かった。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの話。

聞けば前作の『ファンクラブ』はフロントマンの後藤正文が我を全面に押し出した作品だったらしい。
自分と向き合って、より内向的に内に内に向いたアルバムだったという。
アルバムのジャケットは単色で描かれていた。

一方『ワールドワールドワールド』を聴くと、大きなエネルギーを感じる。
それこそまるで世界の隅々まで届かせる、大きな遠心力が効いているような。

しかしながら、この作品は単に世界の広がりだけを歌っているわけではない。
前作、全体として暗みで覆われた内面的な『ファンクラブ』。
その後の作品としての『ワールドワールドワールド』は、
まるで2曲目と3曲目がその係りに対する結びになっているように見えるのだ。

『アフターダーク』は日本語にすれば"闇の後で"となる。
『旅立つ君へ』はその名の通り、"旅立つ前"のお話である。

"喪失"や"虚無"を歌った前作。
しかしながら前作のそれを否定するのではなく、
「闇は抱いたまま」、「傷は開いたまま」、
その上での"始まり"をここでは歌っている。

「世界」を歌ったこのアルバムの前には、一人の人間の孤独な胸の内があった。
その小さな小さな収縮が、この大きな大きな膨張となり、
その広がりを捉えるのが「世界」という単語だったように思う。
ジャケットは鮮やかな多色で塗られていた。

ワールド ワールド ワールド
ワールド ワールド ワールドASIAN KUNG-FU GENERATION

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posted by 市村 at 21:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月21日

チャットモンチー『Awa Come』の感想 〜すだち酒で乾杯!!〜

「すーだち酒でーかんぱーい!!」

Awa Come


最近、チャットモンチーばかり聴いてる。
特に聴いているのが『Awa Come』。
彼女らが地元の徳島でレコーディングしたとかなんとかなこのアルバム。
調べたら、結成当時に作られた曲と新曲で一つのアルバムにしてるのだとか。
新しい曲は1,3,6,8曲目だそうです。

最初3曲が好きでよく聴いてるんですけど、
今まで歌詞をそんなにちゃんと見てなかったんです。
いまいま調べたら、『キャラメルプリン』って
「ブラックコーヒー飲めるよ/でもキャラメルプリンのが好きだよ」
ってだけの曲じゃないのね笑
二人で食べたキャラメルプリンを思いだす歌なのね。
いい歌だった。。。。
キャラメルプリンが好きな人の歌だと思ってた。。。

あとは『青春の一番礼所』が良いね。
「すーだち酒でかんぱーい!!」の歌。
アジカンもそうだけど、なんかこういう地元の曲とか良いよね。
何が良いって肩の力が抜けてて、好き勝手やってるような感じ?
「うんと達者でおってね先生」とかすげえ可愛い歌詞で。
方言の強さを思い知る。

アジカンの「サーフブンガクカマクラ」も好きなんだけど、
ミュージシャンだからって別に大それたこと歌う必要性ってなくて。
逆にこういう具体的な実体験に基づいた曲の方が、
なんかその説得力に力強さを感じるような。
まあここだけの話ですけどね。
ひみつひみつ。




posted by 市村 at 10:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月15日

音楽に乗ってきた詞は、意味を捕まえずとも感受性にぶち当たってくる

マジックディスク

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『マジックディスク』の一節。

特に名前のない この喜びを集めて
いまひとつ抑揚の無い日々に魔法を仕掛けて
折れそうでも ほら 僕は此処にいて
遠くても そう 君を思うよ


金曜日の帰りの電車。
残業で疲れきった僕の頭に、
なんか分かんないけど凄い染みた。

普段はポッドキャストで芸人のトークを聴いて通勤してるんですけど、
頭がへとへとになっていると、会話が耳に入ってこないのね。
そういう意味で、音楽っていうのものはなんか"超える"部分があって。

言葉っていうのはこちらが意味を捕まえにいかなきゃいけないけれども、
音楽に乗ってきた詞っていうのは、するりするりと間を抜けてきて、
感受性みたいなところにダイレクトでぶち当たってくるような。

こちらはもう意味のインプットをやめてる状態なのに、
「おまえ、どっから入ってきた!?」
みたいな感じで歌詞がそこにいるっていう。

正直ね、こうなんか泣きそうになったというか、
鼻につーんときたといいますかね。
「いまひとつ抑揚無いわー」
ってガタンゴトン吊り革つかまり揺れて。

やっぱりアジカンはいいね。



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posted by 市村 at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月27日

OWL CITYとディスクユニオン

最近は洋楽OWL CITYを聴いています。

Midsummer Station
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ぼくの職場にはFMラジオがかかっています。
しばしば仕事中に良さげな曲がかかると、ひっそりとラジオ局のHPにアクセスし、
"NOW ON AIR"の曲名を調べるのです。

このOWL CITYはまさにそれ。
「Shooting Star」が頻繁にかかる時期っていうのがあって。
ポップでキャッチーな曲調にビビッと来てしまったのですよ。

とまあそんなことがあって、たまたま行ったディスクユニオンにこのCDがあって。
ぽーいと買ってしまったわけですな。

ここで一個ディスクユニオンについて書きたいのだけれども。
ディスクユニオンって実はぼく初めて行ったんです。
そんでこのCDをレジに持っていくじゃないですか。
そしたら店員さんがこんなことを言うわけ。
「よろしければ商品の状態をご確認ください」

これってどこをどの程度確認すればいいわけ?
確かに歌詞カードがボロボロとか、CDが読み取れないとかは嫌だけど。
でもなんかまじまじと確認しすぎて、
「こいつたかが中古で必死すぎだろ」
って思われたら嫌だし。
もうその"確認"の程度が分からないものだからさ。
CDの裏面の傷を見るっぽい仕草をして、「大丈夫です」って言ってやりました。
これ、どの"程度"が正解なんでしょう。

OWL CITYは本当にポップで凄く好きですねー。
一日の始まりによく合う音楽です。





posted by 市村 at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月21日

「She See Sea」/HINTO

HINTOの「She See Sea」が最高に良いですわ。
スパルタローカルズの安部コウセイが新たに結成したHINTO。
これまでネット配信や通信販売で音源を発表していましたが、
ついに彼らの1stアルバムと呼ぶべき作品が生まれました。

キレキレのギターと、最強のポップメロディももちろん最高なのですが、
やはりぼくは安部コウセイの紡ぎだす歌詞に魅せられてしまうのです。

「抜き打ちで咲いた花火がチャンスをくれて/2人はキッスした
 /帰る間際の「じゃあね」を躊躇している」
(ぬきうちはなび)

「そして今日の最後をそっと告げている月/帰るのやだな帰るのやだな
 /来年もまた僕等同じ僕等でいれるだろうか?/大丈夫だって」
(バカンス)

「なんつって呼んでいたかんだか忘れた/知り合いと会った偶然
 /会話中「君」付けだったか/それとも「さん」付けてたっけ?/なんて思ったよ」
(にげる)


言葉少なに語られる物語が、
やけに切なくて、それでいて妙に現実的で。
"夏"という一本紐で結ばれた13曲の短編は、
夕方のビーチサンダルがよく似合う。

文法無視で彼らは言う。
「彼女は海を見る(She See Sea)」



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posted by 市村 at 10:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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