2014年04月17日

アルコ&ピースの「OB」

博愛 [DVD]


アルコ&ピースのライブDVD「博愛」。
そこに入っているコント「OB」が凄く好き。

子供たちに何かを教えている先生、酒井。
そこにその教室のOBである平子が現れる。
「せっかくだし、ちょっとやってくか?」
と酒井が平子に薦め、そしてその教室が
ヤマハのCMの練習をしていることが分かる。

このコントでは登場人物は誰も"ボケ"ていない。
平子はもっともらしく生徒たちに先輩風を吹かし、
酒井は平子におだてられて照れている。
この人たちが「やりそう」とか「言ってそう」なことを、
ただひたすら繰り返しているだけ。
でもその一つ一つに妙な説得力がある。

特に面白いのが最後のオチの台詞。
「それで、ケンさんが電話で言ってたのが…あの、なに君でしたっけ?」
「ああ、ダイキな」
「ダイキくん。あの子は…伸びますね」
「うん、伸びると思う」


お笑いでは"共感"を誘うネタを「あるあるネタ」と呼んだりするけど、
このネタは「あー、あるある」って言うほど"共感"できるわけではない。
こんな教室に通ったこともなければ、
こんな先生にも、こんなOBにも会ったことすらない。
それでもなぜか「こいつら、それ言ってそう!」という、
言葉のチョイスが絶妙。

観ている人の想像力の中にしか"ない"、
そんな「あるある」がそこにはあった。

2014年01月17日

お正月、面白かった芸人

お正月、撮りためていた番組を一通り観終わりました。
というわけで面白かった芸人をまとめてみたいと思います。

・日本エレキテル連合
「レッドカーペット」、「おもしろ荘」で観せた「ダメよ〜ダメダメ!」のネタが最高。
2014年最も期待したい若手ですね。
それこそキングオブコントとか出て欲しいな〜。

・バナナマン
「東西ネタ合戦」のヒム子のネタがこれまた最高。
というか何回か観たことあって、内容も大きく変わってないけど、
ヒム子のキャラが一段とハマってきていて、最後なんか僕もちょっと泣きそうになった。
来年もドリームマッチじゃなくて東西なのかなー。
でもバナナマンの長尺コント観られるなら、それも良いかなと思った。

・フットボールアワー
「爆笑ヒットパレード」のネタが面白かった。
新ネタだし、加えて新しいパターンというか。
「焼かんでええやん!」で押すネタなんだけど、どこかざっくりハイタッチの空気を感じた。
あそこから生まれた流れをネタに活かした感じなのかな。

・宮川大助・花子
「爆笑ヒットパレード」で一番の驚きが大助花子師匠だった。
いや、自分でもびっくりしてるんだけど、めちゃくちゃ面白かった。
別に新しいことやったわけでもないし、もちろん前から知ってたんだけど、
改めてみるとすげえ面白いパターンの漫才やってるなーと思った。

・ドランクドラゴン塚地
これは「すべらない話」。
「昔話みたいな結末」って今聴いても面白いわ。
そしてそれがただ笑いの面白さだけじゃなくて、なんだこの感じ? っていう。
前に出した子どもに「ドランクドラゴン」って呼ばれる話も良かったし、もっと話芸の番組出て欲しい。


こんな感じでしょうか。
まあ思ったのは本当の若手が少ないというか。
中堅あたりがみんなネタできちゃうし、そして番組も減ってるしっていう。
M-1は「10年過ぎて売れてない芸人を諦めさせる」みたいなのあったけど、
今それが15年とか20年近くになってきてるんでしょうね。
最近で芸歴少なくて売れてるのは、、、アントニーか。
すげえなハーフ芸人。






2014年01月12日

すべらない話 MVS全員集合の感想 〜ほっしゃんがMVSを獲った理由〜

人志松本のすべらない話 第24回大会完全版 [DVD]
人志松本のすべらない話 第24回大会完全版 [DVD]

すべらない話を観ました。
THE MANZAIの優勝商品のひとつとして、
「すべらない話の出演権」がありましたけど、
まさか今回は過去のMVS全員集合の回とはね。

とまあそんなこんなですべらない話ですが、
今回は色々な意味で面白い回だったよねと。
過去のMVS受賞者が集合ということで、
つまりはほとんどがレギュラーメンバーというか、
もう"すべらない話"の百戦錬磨の猛者たちの集まりで。
そうなるとパターンとして色々な"話"が聞けた回なのかなと。

そもそもすべらない話って何種類かのパターンに分けることができるんです。
まず基本は「こういう変な人がいたんですよ」っていう話。
自分の"家族"や”相方”の話が多いのも、これが理由で、
簡単に言えば面白い人の面白い行動や言動を紹介しますよっていう。
すでに他人が"ボケ"として存在しているので、
話者の自分は"ツッコミ"として話すことができるのが特徴。
言ってしまえば誰が喋っても再現ができる、
一番簡単にできる"すべらない話"だと言えます。

次によくあるのは「自分が変な人なんですよ」っていう話。
今回で言えばウーマンの村本がモロにそのパターンでしたが、
ケンコバや宮川大輔もその傾向の話は得意な気がします。
これの少し難しいところは、自分が"ボケ"であることによって、
ある意味でのあざとさを上手く隠さないといけないところでしょうか。
その部分で言えばケンコバや宮川大輔は"変態"、
ウーマン村本は"クズ"というキャラを立てることで、
上手く成立させていると思います。

またもう一つあるパターンが、
"ツッコミ"をしてるんだけど、その"ツッコミ"自体が"ボケ"になってるパターン。
例えば小籔さんがその最たる例で、
これは過去にも書いたんですけど、
今回も「変なおばちゃんがいたんですよ」っていう話をしながら、
聞いてるほうからしたら「それそんなにつっかかるようなこと?」って話で。
最終的には「おつかれマッホー! をどんだけおすねん!」を
松本さんに「お前がおしてるんやろ!」ってツッコまれてるという。
言ってみれば"ちっちゃいことにめちゃくちゃツッコむ"っていう"ボケ"みたいなもので。
小籔さんや、木村祐一がこのパターンですよね。

で、今回のMVS大集合の回はまあ色々なパターンが観れたなと。
上に挙げた3つはもちろん、けっこう短めの話があったりね。
その中で特徴的だったのが"新しいパターン"の話があったことで。
それがほっしゃんの「オネショ」の話かなと思うんです。

今まで挙げたパターンっていうのはどこかに”ボケ”があって、
それを紹介したりツッコミを入れたりですべらない話として出されてたんですけど、
今回のほっしゃんの話は自分でも「誰も悪くないんですよ」って言ってましたけど、
言い換えれば「誰も"ボケ"てない」話でもあるのかなと。
登場人物が誰も変なことをしてなくて、
話者のほっしゃんも特にツッコミを入れるわけでもない。
それでも全部聞くと面白い話になっていて、
かつ加えて"いい話"の要素も入ってるような。

もしかしたら笑いの大きさで言えば、
すべらない話で話すことではないかもしれません。
でもすべらない話が回を重ねてきた今だからウケる土壌というか、
"いい話"も入った面白い話としてひとつの"すべらない話"になったという、
言ってしまえば今回のほっしゃんは、すべらない話の"新たなパターン"を
生み出したからこそのMVSだったのかなと思っています。


個人的なことを言えば、僕が一番面白かったのは
塚地の「クラスメイトのしばっち」の話です。
奇しくもこれも誰も"ボケ"てない話になるのですが、
「昔話みたいな結末」っていう表現が最高で。
単純な"笑い"要素の大きさだけで言えばそこまでではないんですけど、
なんともいえないこの"インタレスティング"の方の面白さというか。
これも"面白い"以外のもう一つの要素が入った"すべらない話"で。
とても好きな話でした。

まあ今回はウーマンの村本がスベったんじゃないかみたいなところが注目されてますけど、
話の内容で考えても色々と面白いことが起こっていたなという回でした。
今後すべらない話に出る人たちは"家族"や"相方"の話に逃げずに、
新しいパターンを示して欲しいですねー。




2014年01月08日

イロモネアには欠陥がある

次長課長・井上聡のごきげんよう、ゲームです
次長課長・井上聡のごきげんよう、ゲームです


年末のお笑い番組シリーズ第二弾はイロモネアです。
もうイロモネアもずいぶん長いことやってます。
当時はバナナマンが「イロモネアからでてきた芸人と言われたい」
などと言っておりましたが、今やもう売れっ子中の売れっ子ですね。

そんなイロモネアですが、今回はなんというか僕自身あまり楽しめませんでした。
なんだか盛り上がりに欠けるし、途中で退屈になってしまい、
とうとうテレビをつけながらレッドカーペットの記事を書き始めてしまいました。

今回思ったことは、イロモネアには欠陥があるよねということです。
今まではそんな欠陥が分からないくらい面白い番組だったんですけど、
今回は特にいくつかの欠陥がオモテに出てしまっていたように思います。

まずひとつに、大オチが見れないということです。
これはどういうことかというと、福田彩乃のネタの時に特に思ったのですが、
"もしも半沢直樹の大和田常務が竹内結子さんだったら"というネタのとき。
まあこのタイトルの時点で面白いので、分からなくもないんですけど、
竹内結子のモノマネでちょっと嗚咽を漏らしながら、土下座の体勢に入っていくと。
ここで3人が笑ってクリアになるんですけど、
このときクリアの直前で福田彩乃はなんか言おうとしてるんですよね。

おそらくは竹内結子のモノマネで大和田常務の土下座の台詞なんですけど、
このネタってそこが一番面白いじゃないですか。
というか、僕がそこ聞きたかったじゃないですか。
でも聞けないんですよね、クリアだから。
これがまず一つ目の欠陥で、一番面白いところの前で終わっちゃう可能性があると。
テレビ観てる僕はこのときに「残念だなー」と思ってしまいました。

2つめの欠陥は、これ近年お笑いの見かたの変化だと思うんですけど、
スベリ笑いでクリアになっちゃうってところ。
例えばコンビの人とかが一人ずつギャグをやるっていう時とかね。
一人目が何かやって、明らかにそうでもないウケなんですけど、
その"そうでもなかった"が笑いになっちゃうっていうね。
まあスベった面白さもあるっちゃあるんでしょうけど、
イロモネアで観たいのってそこかなと。
2個目のネタのモーションに入りかけてるのに、
なんか微妙な間で「クリアー!」ってなると、またまた「あ〜あ」となってしまう。

イロモネアの最大の魅力って、
"残り数秒で出てくる奇跡"みたいところだと思ったりしますが、
スベリ笑いでクリアとかになっちゃうとそれもなくなっちゃうし、
ポンポン進んでラストチャレンジでダメって人多かったですよね。
なーんか以前に比べて盛り上がりに欠けるのはそこも関係あるんじゃないかと。

画期的というか、今までにない部分の"筋肉"を使う番組だっただけに、
他のネタ番組にはない面白さがあったイロモネアです。
”大オチが見れない”、そして"スベリ笑いでクリア"。
これらを解決するのはズバリ、鉄仮面のような観客ではないでしょうか。
もはや観客などではなく、"刺客"と称して笑いにくい人を集めるとかどうでしょう。
もっともっと追い込んで、厳しい人でやって欲しい。
だって、そこで生まれる奇跡が観たいんですもん。






2014年01月06日

新春レッドカーペット2014の感想 〜順番待ちが起こってる〜

シリアル電気 [DVD]
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正月の里帰りも終わり、自分の家へと帰って参りました。
というわけで正月に撮りためていたお笑い番組を消費する毎日。
最初に観たのは新春レッドカーペットでございます。

まずね、単純に面白かったコンビを挙げていきます。

・チョコレートプラネット「医者のキャッチ」
・ザ・ギース「HELPの発音」
・我が家「合ってるのにツッコミ」
・佐久間一行「みんなおんなじなんだから」
・ラバーガール「予約してないですけど〜、予約入ってます?」
・日本エレキテル連合「ダメよ〜ダメダメ!」
・銀シャリ「間違って覚えた桃太郎」
・しずる「バグんなよ」


えー、まあこれは単純に僕が「わはは」と笑ったコンビなのですが、
なんというか、2014年の新春とは思えないラインナップ。
キングオブコントファイナリストから、R-1の王者まで。
「2014年売れる芸人はこの中にいる!」
みたいなキャッチフレーズついてたけど、
だとしたらだいぶ順番待ちが起きているなと。

奇しくも前回の"確変"はこのレッドカーペットで起きていたんですけど、
レッドカーペットが終わって、ネタ番組がどんどんなくなって。
何かの大会の"ファイナリスト"しかテレビでネタができないという。

だからなのか、やけにクオリティが高い。
以前の新春レッドカーペットとかはもっと知らない芸人がたくさんいて、
ほとんど笑えないようなネタもたくさんあったのに。
知名度もまあまあの芸人がしっかりとしたネタをやってて。
特にコント勢の質が高かったように思います。


それと一個思ったのは、漫才の型をいじるネタが多かったかなと。
和牛の「頑張りましょうって言ってないやん」とか
天竺鼠の「やめさせてもらうんやろ?」とか。
偶然かもしれないけど、こういうメタ的なのがゆるく流行りかけてるんですかね。
「◯◯やるから、××やって」っていうのももうお決まりになってますけど、
なんかそれすらもメタろうとするネタがあったりでどうなっていくのやら。

まあでも個人的にレッドカーペット賞を選ぶなら、
ダントツで日本エレキテル連合ですね。
「ダメよ〜ダメダメ!」
なんすか、あれ笑
最高です。


上に挙げた8組がちょうど8組なので、
このメンバーで"何か-1グランプリ"やって欲しいわ。





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