2014年02月11日

ライムスター宇多丸が嫌いになってきた

ライムスター宇多丸さんの映画批評が嫌いになってきた。

一番最初に映画批評のコーナーを聴いたときは、
水道橋博士も言ってたけど
つまらないということを面白く話す天才」だと思ってた。
色んな映画に対して、過去に自分が得てきた膨大な知識でもって、
その方法論や手法に照らし合わせて作品を語る。
それが凄いと思ってた。

ただ最近それが変わってきた。
というのも宇多丸さんの映画批評っていうのはある種のメソッド至上主義というか、
良いとされてる手法がどれだけ入っているかどうかで映画を判断しているように感じる。
ここが良かった、ここが悪かった、と挙げていくんだけど、
その理由はほとんど映画メソッド的に良いか悪いかだけで。
言わばフィギュアスケートの採点をしているかのような、
トリプルフリップは何点で、ダブルアクセルが何点、
着地で失敗したから減点で、転んじゃったらもうダメみたいな。

もっと言えば、どうも先に結論ありきの論法になってる気がしてならなくて。
その結論に持っていくための道具として、
完全武装された理論を使ってそこに論旨を持っていくという。

というのも、この人って実は好き嫌いが激しいようにぼくには思える。
大絶賛してたのがラップを題材にした「サイタマノラッパー」だし、
さっき聴いた「漫才ギャング」は単に品川監督自体が嫌いなように聞こえた。

好き嫌いがあることは別に良くて、
というか好き嫌いで語ることのほうが全然面白いと思うんだけど、
「好き」「嫌い」っていう主観を、
「手法」や「技術論」という一見客観的な論理で語る
のが、
どうも「うるせえな」と思うようになってしまいました。

最近は嫁と一緒に映画を観ることが多いんだけど、
こういう人と観てると、今までの「手法が〜」とか「技術論が〜」という
そういう観方が正しいのか?と思うようになってきて。
映画的に良くなくても、なんとなく楽しければいいんじゃないの?って。

「お酒好きな人は酒を悪く言わない。
 そういうやつは語ってる自分が好きなだけだ。
 本当の酒好きはどんな酒でも美味そうに飲む」


なんかこんな話がどこかにあったけど、
こっちの方がぼくは正しいように思った。


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posted by 市村 at 18:49 | Comment(20) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
通りすがりですが、

そういう主も好き嫌いで判断してるのでは?
映画批評なんて人それぞれ。
鵜呑みにせずに楽しんだ人間の勝ちです。

例えば、あるレストランに入りました、一人は不味いと言い、もう一人は旨いと言いました。

映画もこれと一緒。面白かったと言う人もいれば、宇多丸みたいな評価をする人もいる。

面白かった、つまらなかった、という一言二言だけではあれだけのトークはできない。
宇多丸自身が映画批評に苦悩してたどり着いた批評法がああいう風なだけで。

彼は仕事、あなたは趣味で映画を見ている。そこの差でしょうね。
Posted by パンクロッカー at 2014年09月17日 19:05
>パンクロッカーさん

コメントありがとうございます。

まず大前提として、僕は好き嫌いで判断しています。
「というか好き嫌いで語ることのほうが全然面白いと思うんだけど、」とも書いています。

どちらかと言えば、
「宇多丸自身が映画批評に苦悩してたどり着いた批評法」
と仰る、その批評法が「嫌い」というのが僕の感想です。
Posted by 市村 at 2014年09月27日 19:10
はじめまして、いきなりすみません。
この記事面白いです!!!
なんか思ってた事全部うまく書いてくれてて
読んでてめっちゃ共感できてスッキリしました!
なのでありがとうございました!!!爆!!

ほかの記事もちょっと読ませてもらったんですけど
文章わかりやすいし読みやすいし
何より面白いです!!!
また勝手に読みに来させてもらいます!!!
では失礼いたしますm(__)m
Posted by P at 2014年11月04日 21:32
>Pさん

コメントありがとうございます!
そんな風に言っていただけると凄く嬉しいです。
批判的な内容だったので、同じように感じてくれる方がいて少し安心しました。

その他の記事もぜひよろしくお願いします。
最近サボリ気味ですが、また頑張って更新していこうと思います!
Posted by 市村 at 2014年11月11日 21:20
自分の好きな映画でもボロクソに言われたの?
Posted by T at 2014年11月30日 12:55
「サイタマノラッパー」の絶賛と「漫才ギャング」への批判ですね。
好き嫌いで語ってるのに、理屈をつけてもっともらしく語るところがなんかなーと思いました。
Posted by 市村 at 2014年11月30日 22:34
その程度の評論家、人間ってことですよ。
Posted by anonimous at 2014年12月20日 22:46
なるほど。
ありがとうございます。
Posted by 市村 at 2014年12月25日 00:57
映画をどう批評しようが自由なのと同様、批評家を批評するのも自由でしょう。私もこの人嫌いです。作品をどう批評しようが勝手ですが、自身の持つ影響力を利用して、嫌いな作品を貶めようとしてる感じがするんですよね…。この人の批評をウィキペディアとかに記載してしまう頭の弱い人もいるし。
Posted by at 2015年04月20日 00:18
コメントありがとうございます。
「批評家を批評するのも自由」というのはなるほどです。
ぼくも気をつけなければ。
Posted by 市村 at 2015年04月29日 20:54
はじめまして。
僕も映画批評をYouTubeで聞いたりしてますが、市村さんのこの記事を読ませて頂き何と無く
宇多丸さんの批評に対する違和感な部分というか、自分の中のカタルシスが解消されたような気分です。
批評家としてはユーモアもあり面白くて的を射た事を仰てるとは思うのですがね、、。

ここからはかなり僕の主観ですがサンブンノイチの批評で『映画を一本も一秒も撮ったことのない奴が』の
くだり(ご存知なければ申し訳あません)は宇多丸さんは自分がスクリーン越しに言われてるととらえたかのように
品川さんを猛烈批判してましたね。


Posted by あきき at 2015年05月17日 01:54
コメントありがとうございます。

最近宇多丸さんの批評を聴いていないので分かりませんでしたが、サンブンノイチの批評も聴いてみたくなりました。
やっぱり品川さんのこと嫌いなんですかね。
三谷幸喜の「素敵な金縛り」も批判してましたし、コメディ色の映画が単純に好きじゃないだけなんじゃないかとも思いました。
Posted by 市村 at 2015年05月24日 20:35
ブーメラン刺さりまくってるぞ
Posted by at 2015年10月17日 07:19
へえー。
Posted by 市村 at 2015年11月22日 12:43
はじめまして!
市村さんの気持ちが分かります。自分も宇多丸が嫌いです。

ようつべで宇多丸が、映画版「ハンサムスーツ」の批判ばかりのメールばかりを取り上げ、上から目線で低評価を述べていたが、それは個人の意見だろうに、何を根拠にと耳を疑う。よく違反等削除されないな?と思ってます。内容が宇多丸独断と偏見の詭弁と思える。
予想でこの映画は一般世間では間違いなくウケの傑作コメディだと思ってるだけに…!?

Posted by ハット at 2016年01月22日 21:28
品川さんは作品に本人らしさが現れるから作品も嫌いなんだと思います
Posted by at 2016年01月24日 22:02
そういった仕事なんだから、しょうがないだろ。
嫌なとこを見ようとして見てるのは皆一緒。
好き、嫌いを公共の場ではっきり言えるのは勇気が必要な事だし、凄くマイノリティだと思う。
だからなるべく応援してあげてほしいな
Posted by at 2016年09月07日 20:25
好き、嫌いで語って欲しいんですよ。
それを専門用語で一般論ぽく語るのが違うんじゃないかって話です。
Posted by 市村 at 2016年09月27日 21:40
好き嫌い云々より宇多丸は映画の背景を自分の知識や経験に照らして読んでいるだけだから嫌いです。「つまらないことを面白そうに話す」というのはまさにそういうことなのでは。重要なのは画面に映っているものが面白いかどうかだけです。
Posted by ふーみん at 2017年02月24日 10:40
何であのしゃらくせえ奴が『マッドマックス怒りのデスロード』を評価するのか理解出来ない。
黙ってろハゲ、うるせえぞハゲ、ハゲにしては良いこと言うじゃねえか、くらいの居酒屋でハゲの戯言聞くくらいのスタンスで居た方が悪くない気持ちじゃないかと思う。

まぁ、実際に宇多丸氏の目の前でいったら、死ぬほどうざいことを言われるとは思いますが、それもハゲの味だと思うので(´_ゝ`)歌丸大好きー
Posted by at 2017年08月15日 20:21
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