2010年01月16日

"映画版「重力ピエロ」"の感想 〜なぜこれが絶賛されているのか〜

重力ピエロ 特別版 [DVD]
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おすすめ度の平均: 4.0
4 これは重たい
4 映画に軍配
5 仙台が舞台だけに
4 伊坂作品の映画化では成功作!
3 漫画的



いやー、昨日ね、映画版「重力ピエロ」を借りてきて。
早速観たんですが、もう僕的には酷い出来だと。
こりゃ全然ダメだと、思ってたんです。
でね、これはもういろんな人が酷評してるに違いないと思って。
今さら僕が文句を言ってもしょうがないと思ってたんです。
それで一応Amazonのレビューなんかを覗いてみたわけ。
そしたらまずトップページの星の数が4個なんです。
「これはおかしいぞ」と思ってレビュー開いてみたら、みんな大絶賛なんですよ。
もうそれを見て思いましたね。
「文句を書かなきゃいけない」と。
というわけで、映画版「重力ピエロ」の文句を書きます。
読みたくない人は読まないでください。

原作の良さ

まあまず大前提にあるのは、原作が最高に素晴らしいってことですよ。
ということは「その良さがどれだけ出せるか」っていう視点にならざるを得ない。
まあそれがたぶん僕がこの作品を酷評する理由だと思います。
だから、原作は読んでないけど映画は面白かったっていう人はまだいいんです。
でも、原作も読んだ上で「伊坂作品の映画の中で一番」とか言ってる人。
なにを読んできたんですか? って話ですよ。
この映画は原作とはまったく違うことを言ってるんですよ。
これは小説や漫画の作品を映画化することをどう捉えるか
という話にもなってくると思うのですが、
原作の良いところが一つも再現されていない。
そういう意味では最悪の映画だと思いましたね。



まず、言いたいのは春のキャラクター。
初っぱなから「僕はピカソの生まれ変わりだからね」という台詞があるんですが、
そこは"ピカッソ"じゃなきゃダメだろう!
原作では春は"ピカッソ"と発音しているのですが、
そこに春のピカソへの思いとこだわり、
そして春自身がそういうところを大切にする人間ということを一度に表現してるんですよ。
それを「ピカソ」って呼ばせちゃ絶対ダメだって。
もうここを「ピカソ」にしている点で、不信感は拭えなかった。

岡田将生

そもそも"春"役の岡田将生くん。
彼、演技下手すぎでしょう。
もう彼が演じる春がただの頭がおかしいイケメンに見えてしょうがなかった。
実際の春には春なりの論理があって。
それを原作の読者は伊坂幸太郎に納得させられてきたんですよ。
でも岡田将生くんにはそういう説得力が演じられなかったんですね。
なんかつられて加瀬亮の演技も悪くなっていたように思います。
顔の雰囲気はバッチリなんですけどね。
演技力で言ったら岡田くんは正直無いですね。

父親の配役

それと関係してお父さん役の小日向さん。
あの人自身は素晴らしい役者さんだけど、
この兄弟のお父さんは彼じゃないよ。
いや、彼であってももうちょっと"強さ"を演じてくれないと。
役所に勤めるヘタレ職員みたいなキャラクターでさ。
原作のお父さんはあんなヘラヘラしてないって。

そしてお父さんが「本当に深刻なことは陽気に伝えるんだ」とか、
「盲目のサックス奏者が好き」とか言うんだけど、
それって原作では春が言ってた言葉じゃないですか。
なぜこうやって春のパーソナルをどんどん奪い取るのか。
だから映画の春は全然魅力的に感じられない。

相違点

あと映画だと泉水が途中から葛城を殺そうとするんだよね。
なんか偶然に葛城が仙台に戻ってきたことを知って、
会ったときに酷い人間だと思ったから殺そうとしてるように見える。
そんな突発的な感情で殺そうとは思ってないはずですよ。
原作では泉はすでに葛城を殺すということが決めている中で小説が始まる。
だから泉水がたぶんめちゃくちゃ悩んだり考えたりしたんだろうなっていうことも予想できる。
それも映画に反映してない。
お父さんのガンも途中で見つかるしね。
ぜんぶ"始まって終わらせ"ないと気が済まないのか。
この演出も酷いの一言。

ラストシーン

あとはラストも酷かったね。
春が暗号を残したのは泉水に気づかせようとしたってところ。
あそこに関してどこかの映画だけ観たであろう人のブログに、
「春が自分を止めてほしかったのでしょう」って書いてあったけど、
もうこれは完全に逆でしょ。
春は泉水に一緒にいてほしかったんですよ。
でも映画だけ観てるとそういう表現は一個もない。
だから「止めて欲しい」っていう風に勘違いさせてしまう。

そしてそこに触れてないのはたぶんわざとだよ。
だってそもそも春が泉水に一緒にいて欲しかったのは、
春にとって兄貴がお守り代わりだったからで。
そこもちゃんと踏まえるなら、映画の泉水を現場に呼ばないのはありえない。
(一応呼んだのか?でもそんなに重要なことを会って確認しないのはやっぱりおかしい)

削られたセリフ

だからこれは完全にいろんな取捨選択で失敗している映画なんですよ。
確かに小説を2時間に収めるのは難しいんでしょう。
でも本当に削っちゃいけないところも簡単に削ってるのがダメなところ。
原作のラストにあった「赤の他人が父親面すんじゃねえよ」っていう、
あの台詞は絶対削るべきではない台詞だったはず。
しかもそのフリである、養子の子が本当の父親と…っていう話はちょこっと出してるし。
それなら「赤の他人が…」のフリもがんばればできたでしょうよ。
なにがしたいのか本当に分からない。

善と悪

そして一番の勘違いは、泉水が春に対する思いね。
「おまえのやったことは悪いことじゃないよ」って…
違うだろ!
泉水は春のやったことは「良くて、悪いこと」って思ってるんだよ!
その、正しさがどこにあるとか、エゴイズムだとか、
そういういろんなテーマを背負っての「良くて、悪いこと」じゃん。
これが伊坂幸太郎のメッセージじゃん。
そもそもこの兄弟がやったことって世間的には絶対「悪いこと」だと思うんだ。
それがあった上で、「世間の言う"悪"は必ずしも"悪"なのか?」っていう、
そういうことを伊坂幸太郎は言おうとしてると僕は思って。
それを「悪いことじゃない」って言っちゃうと、
それは完全に葛城と同じ理論だから。
「悪いことだけど、許すよ」っていうのが大切なところで。
そういうのを省いて
「おまえが何万回も考えたことを裁判官に決められる筋合いはない」
とか言っちゃうんだもん。


だから印象としては、なんとなくの材料だけ同じで、
細かい調味料とか料理方法とかは完全に適当な映画ですよ。
最後のメッセージさえも変えちゃってさ。
だから原作を映画にするときの「原作を表現しきれてない」っていう文句というよりは、
「原作を変えちゃった」っていう方が近いと思います。
もはや「足りない」どころか「変なの入れちゃった」ってことだもんな。
そう考えると「アヒルと鴨のコインロッカー」がいかに頑張ったかってことだね。
あのトリックを映像化しただけで賞賛に値するよ。
本当に「重力ピエロ」が伊坂作品で一番の映画なのでしょうか。
僕には分かりませんでした。




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posted by 市村 at 18:06 | Comment(31) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「赤の他人が父親面すんじゃねえよ」
絶対に外せない台詞のハズですよね…
あれと、地元の銘菓持って謝りに行くシーン観たさに借りたのにかなりガッカリでした
ラッシュライフも観てみたいですが、この出来だとかなり不安です
Posted by ガム at 2010年02月08日 02:54
ガムさん、コメントありがとうございます。
絶対に外せない台詞のはずなんですけどね。
すべてを詰め込むのは難しいとは思いますけど、
なんか全体的に間違ってる映画だと思わずにはいられませんでした。
菓子折りのシーンはあのおじさんですよね?
つーかそこをラストにすることもできたよなーと思います。
ラッシュライフは堺雅人の黒澤を観たい…
Posted by 市村 at 2010年02月09日 00:06
もしかして、読まれた原作というのは、文庫版では、ないでしょうか?
「重力ピエロ」は単行本と文庫版では、改稿が著しく、泉水のスタンスが180度と言っても過言ではないくらい、変貌してしまっています。
映画版はあきらかに、単行本の泉水そのものです。
一度、単行本をお読みください。(読まれた上でのご批判でしたら、申し訳ありません)
Posted by カモスケ at 2010年03月09日 10:37
カモスケさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、僕が読んだ原作は文庫版です。
そして僕は単行本の方を読んでいません。

>「重力ピエロ」は単行本と文庫版では、改稿が著しく、泉水のスタンスが180度と言っても過言ではないくらい、変貌してしまっています。
>映画版はあきらかに、単行本の泉水そのものです。

そうなのでしたら、大変見当違いな批判をしてしまいました。
伊坂幸太郎が文庫化する際に大幅に加筆訂正することは知っていたはずでしたが、
大筋は変わっていないだろうと勝手に判断し、文庫版のみを原作と考えて批判してしまいました。
もう一度単行本の「重力ピエロ」を読み、考え直したいと思います。
僕の勉強不足のせいで不快な思いをしてしまった方も多いかもしれません。
大変申し訳ありませんでした。
Posted by 市村 at 2010年03月09日 17:13
すみません、180度というのは、いくら何でも大げさでした。確かに大筋は変っていません。
が、春の為した行為に対する泉水の受け取り方は、真逆に近いものがあり、市村様の批判を不快に思ったのではなく、やはり最初の、単行本の泉水がインプリントされている為、思わず、映画版の泉水をプッシュしてしまいました。
Posted by カモスケ at 2010年03月11日 11:35
カモスケさん、コメントありがとうございます。

>すみません、180度というのは、いくら何でも大げさでした。確かに大筋は変っていません。

それでもやはり僕の勉強不足だったのは事実です。
僕も単行本を読んでいたら意見が変わっていたのかもしれません。
ただ、私は文庫版の「重力ピエロ」が凄く好きなのかもしれません。
となると、もしかしたら単行本より文庫版の方がやはり個人的に好んでしまうのではないかとも考えてしまいます。

こんなブログに度々足を運んでくださってありがとうございます。
今後はもう少し勉強をしてから記事を書いていくことも意識します。
ありがとうございました。
Posted by 市村 at 2010年03月11日 20:20
映画を先に観た。でも、納得のいかない事ばかりで、何かがおかしいと感じて、本屋に走った。半日で読破した。
で、伊坂に惚れた。惚れた。惚れた。
映画は、全く持って論外の作品だ。これを伊坂の重力ピエロと題して世間にだしていいものかと思うほどの贋作だ。ストーリーもまるで別物だし、兄もあんな、コンプレックスにまみれた男じゃない。
これは、you yubeによくある素人投稿の自作発表の作品より酷いできだ。これで、金取るか??
まあ、伊坂はよく文句を言わないものだなと思った。
でも、きっと伊坂は、持ち前の優しさとユーモアーで笑って観てるのだろう。
俺の生み出した作品が、こんな糞をしたぞ!?ってなくらいで、。
だから、私は糞を観て、変だと嗅ぎ回ってたら、とびっきりの輝く伊坂に出会えて、良かったと思うことにした。。。ちなみに私は、今、眼は岡田将生のストーカーである。そして、またこれから本屋へ向かう。心が伊坂に恋したから、、、、!!
Posted by 同感! at 2010年11月15日 12:44
映画を先に観た。でも、納得のいかない事ばかりで、何かがおかしいと感じて、本屋に走った。半日で読破した。
で、伊坂に惚れた。惚れた。惚れた。
映画は、全く持って論外の作品だ。これを伊坂の重力ピエロと題して世間にだしていいものかと思うほどの贋作だ。ストーリーもまるで別物だし、兄もあんな、コンプレックスにまみれた男じゃない。
これは、you yubeによくある素人投稿の自作発表の作品より酷いできだ。これで、金取るか??
まあ、伊坂はよく文句を言わないものだなと思った。
でも、きっと伊坂は、持ち前の優しさとユーモアーで笑って観てるのだろう。
俺の生み出した作品が、こんな糞をしたぞ!?ってなくらいで、。
だから、私は糞を観て、変だと嗅ぎ回ってたら、とびっきりの輝く伊坂に出会えて、良かったと思うことにした。。。ちなみに私は、今、眼は岡田将生のストーカーである。そして、またこれから本屋へ向かう。心が伊坂に恋したから、、、、!!
Posted by 同感! at 2010年11月15日 12:45
映画を先に観た。でも、納得のいかない事ばかりで、何かがおかしいと感じて、本屋に走った。半日で読破した。
で、伊坂に惚れた。惚れた。惚れた。
映画は、全く持って論外の作品だ。これを伊坂の重力ピエロと題して世間にだしていいものかと思うほどの贋作だ。ストーリーもまるで別物だし、兄もあんな、コンプレックスにまみれた男じゃない。
これは、you yubeによくある素人投稿の自作発表の作品より酷いできだ。これで、金取るか??
まあ、伊坂はよく文句を言わないものだなと思った。
でも、きっと伊坂は、持ち前の優しさとユーモアーで笑って観てるのだろう。
俺の生み出した作品が、こんな糞をしたぞ!?ってなくらいで、。
だから、私は糞を観て、変だと嗅ぎ回ってたら、とびっきりの輝く伊坂に出会えて、良かったと思うことにした。。。
Posted by 同感! at 2010年11月15日 12:49
私は原作も知らず、映画も知らないので全く分かっていないのですが。
“春が暗号を残したのは泉水に気づかせようしたってところ。あそこに関してどこかの映画だけ観たであろう人のブログに「春が自分を止めてほしかったのでしょう」って書いてあったけど、もうこれは完全に逆でしょ”。
本作品に関係なく、「本当は止めて欲しかった」なんて設定ならあまりに月並みで、それだけでもう脱力ですよね。マ、私は所謂“深い、裏の意味がある映画”なんて面倒くさくって嫌いですがね。そう云う思索的なものを求めるのなら活字を読みます。
Posted by bulz-i at 2011年07月25日 19:00

私は映画を先にみたけれど
あなたの指摘した点はすべて
最初に映画を見たとき感じ取れました。
いてほしかっただけ とか
悪いことだけど許すってとことか。
頭のおかしいイケメンにみえたのは
あなたが表面的な部分しか
見なかったからでしょう。

これを読んで分かったのは
あなたは映画を評価するに
値しないということ

きっと原作に忠実かどうかばかりに
目がいってしまい
雰囲気を感じられなかったのだと
思います。

確かに
止めてほしかったんだと
受けて止めてしまうような方も
いたかもしれませんが
大多数の人はおそらく
しっかり理解したでしょう。

ピカッソとか殺意とか
あなたにとって気に入らない設定も
あったかもしれませんが
私はこの映画は
アヒルと鴨くらい良かったと思います。

Posted by あおい at 2011年08月09日 17:26
大事なところが抜けてるところが

ありましたが、春はイメージ

どおりでした。
Posted by 久美子 at 2012年10月14日 20:09
同感!さん

コメントありがとうございます。
やはり文庫版との内容の違いには驚いてしまいますよね。
伊坂幸太郎の小説は一気に読めてしまいますね。
もう一度読み返したくなりました。
Posted by 市村 at 2012年11月10日 11:42
私は原作も知らず、映画も知らないので全く分かっていないのですが。
“春が暗号を残したのは泉水に気づかせようしたってところ。あそこに関してどこかの映画だけ観たであろう人のブログに「春が自分を止めてほしかったのでしょう」って書いてあったけど、もうこれは完全に逆でしょ”。
本作品に関係なく、「本当は止めて欲しかった」なんて設定ならあまりに月並みで、それだけでもう脱力ですよね。マ、私は所謂“深い、裏の意味がある映画”なんて面倒くさくって嫌いですがね。そう云う思索的なものを求めるのなら活字を読みます。
Posted by bulz-i at 2011年07月25日 19:00

bulz-iさん

コメントありがとうございます。
観客に説明なしで裏に意味がある映画って確かに納得いかないときありますよね。
あとでインタビューを観て、そういう意味だったの?っていう。
小説は自分で時間を止めることができますけど、映画は流れて行ってしまいますからね。。
Posted by 市村 at 2012年11月10日 11:45
あおいさん

コメントありがとうございます
「映画を評価するに値しないということ」
と言われるのはなかなか悲しいですね。
映画を評価するに値する文章が書けるようになりたいです。
Posted by 市村 at 2012年11月10日 11:57
久美子さん

コメントありがとうございます
顔はばっちりかなと思いました。
演技がどうだろうかって感じでした。。
Posted by 市村 at 2012年11月10日 11:59
映画から見ました。原作はまだ見てませんが、見てみたいなと思わせてくれる作品でした。

たしかに、活字というのは自分の想像力ですべて思い通りになってしまうので、いざ映像化されると…ってことは多々ありますよね。むしろほとんどがダメ。

私は映画しか見てないので、先入観皆無の意見ですが、なかなか良かったと思います。

ちなみに、この批評で、「原作はこういうことを表したかったはずなのに…」と書かれてることは、私はちゃんとこの映画から感じ取れてましたよ。

たしかに完璧ではないんだろうけど、映画だとしても、きちんと想像力を働かせて、映像の行間を読もうとする人は、ちゃんとその真意を少なからず感じていたと思いますよ!

岡田将生さんの演技も、そんなに鼻につかなかったです。他の映画で見た時はあんな感じじゃなかったので、彼なりの春像を追い求めた結果の演技だったのかもしれません。

とにかく、原作はさらに面白いというのは間違いないと思うので、読んでみたい!
Posted by 晴 at 2012年11月29日 16:39
>晴さん

やはりぼくは小説が好きすぎたのかもしれません。
映画を小説と切り離して別の作品だと考えることができれば、そこまで悪くない作品だったのかもしれません。

ただ小説(文庫版)を最初に読んだ身からすれば、やはり取捨選択がよくないように思います。

是非原作を読んでいただきたいですね。
素晴らしい小説なので。
Posted by 市村 at 2012年11月30日 11:20
あなたの感想を読んで
原作を心底読みたくなった。

原作読まずに映画だけ観た者です。
映画の「アヒルと鴨のコインロッカー」が凄く凄く好きで
同じ原作者の映画化なんだと観ました。
なんか腑に落ちなかった。
なーんか。なんだか。もやっとする。
好きといえば好きなんだけど。

本読みが下手なので
あんまり原作とか読まないんだけど
あなたの感想で読もうと思った。
ありがとう。
Posted by さとり at 2013年01月05日 14:57
>さとりさん

コメントありがとうございました。
映画の「アヒルと鴨のコインロッカー」、ぼくも好きです。
複雑なトリックをよく映画化できたなあと。
そして配役も良かったですよね。
ディランの歌も良いし。

「重力ピエロ」。
「原作を読みたくなった」と言ってくださるのは一番嬉しいですね。
ぜひ原作を読んでみてください。
大好きな小説です。
Posted by 市村 at 2013年01月05日 16:32
私も原作を読み、最高に素晴らしいと思い早速DVDを借りて見てみた所、原作で伝えようとしていた事とあまりにもかけ離れている内容にショックと怒りを覚えた身です。
監督が表現したかったのはあの独特な"オシャレ風雰囲気"と、いかにもな感じで性の問題に悩む美少年だけだったんじゃないのかと独りで悪態をついてしまう程憤ってしまいました。(笑)

モヤモヤしながら映画レビューを探していたら市村さんのブログを見つけ、私が思っていたモヤモヤを存分に発信しているのを見て非常にスッキリした気分です。
原作が本当に素晴らしいだけに冷静なレビューが必要だと思います。
今夜はスッキリ寝れそうです。(笑)
ありがとうございました。

Posted by のり at 2013年01月19日 04:10
のりさん、コメントありがとうございます。

ぼくもそのモヤモヤすごいわかります笑
それなのに絶賛系レビューがすごい多かったので、「書いちゃえ」と思ってこういう感想を書いてしまいました。
そんな風に「スッキリ」なんて言ってもらえて良かったです。
同じ気持ちの人がいたことに安心しました。

Posted by 市村 at 2013年01月19日 10:34
原作は読んでいませんが、他の人もコメントしているように春が泉水に感心を持たせるために暗号を残したことを止めて欲しかったからだなんて感じられる描写はありませんでしたよ。

「おまえのやったことは悪いことじゃないよ」
このセリフも、簡単に言ったセリフになんて思いませんでしたし、泉水が葛城に殺意を抱いたのもたまたまだとか悪いやつだったからなんて突発的な感情のようには取れませんでした

小説を映画にしてしまうと、当然物足りなくなる部分は出てしまいます。
ですが、この映画に対してあなたが指摘しているような間違った解釈をしてしまう視聴者は少ないと思います。
キャラクターの心情が素直に読み取れるいい映画でした。
Posted by Raven at 2013年04月07日 13:33
>Ravenさん

あなたは「原作は読んでないけど良い映画」だと指摘されていますが、ぼくは「原作が好きで原作と異なるから良くない」と思っています。
言い方は悪いですがそもそも論点が異なるのかなあと思います。
一個人の感想なのですみません。
ぼくはいい映画には思えませんでした。
Posted by 市村 at 2013年04月14日 15:14
原作と映画の違いって、ほとんど永遠のテーマですよね。

私はもともと映画に原作ほどのインパクトを期待していないのですが、それでも「え?!ここを外すことを作家が了承したの?」と驚くことがあります。自分の原作の読み方がまったく見当違いだったのかと。。。吉田修一の「悪人」がそうでした。

「重力ピエロ」については映画を観た後で、それぞれのキャラクターをもっと理解したくなり、原作を読みました。結果的に私はどちらも楽めました。順序が逆の場合、いろんな意味でリスクをはらんでいますよね。

映画はテーマ音楽がよかったです。
この作品の世界観がとてもよく表されていると感じました。
Posted by やこ at 2013年05月16日 13:42
やこさん
原作の問題はやっぱりどこでも問題になりますね。
「悪人」も気にはなっていたのですが、ぼくも映画から観たほうがいいかもしれませんね笑

やはり先に触れたほうを応援したくなるというか、ここで他の方が言ってますけど映画を先に観た人にあまり悪い感想の方はいないみたいなんですね。
逆にぼくは小説が好きすぎてこういう感想になってしまいましたけど。

音楽については盲点でした。
また観たときは注目してみます!
Posted by 市村 at 2013年06月01日 12:23
私もあなたの感想を読んでスッキリできました。ありがとうございます。
Posted by がし at 2013年08月29日 21:30
がしさん

コメントありがとうございます!
Posted by 市村 at 2013年08月31日 21:47
映画が好きで何度か見直しています。見れば見るほど、新しい発見があります。
私には少し似たような境遇があるため、感情移入せずにはいられない作品です。原作まだ読んでいないのですが、いつか読みたいと思っています。
一つだけラストシーンについて春が泉水に気付いて欲しかったのは、一緒にいてほしかったのは、止めてほしかっからではないということが映画でもきちんと伝わるところがあるのでそこだけお伝えしたいと思いました。それは、泉が「なんで俺を呼んだ?一人でもできただろ?」と聞いた時に春が「大事な時はいつも兄貴がいたから、いないと不安なんだよ。俺はこう見えて臆病なんだ。」というセリフにつまっていると思います。
良かったらまた映画の方も見直してみてはいかがでしょうか?新たな見解があるかもしれません。
何年経っても、こうして心に残る作品というのはやはり素晴らしいですね。
Posted by Le ciel bleu at 2013年09月17日 18:36
春の一緒にいて欲しかった気持ちはこんな素人の私でもわかりましたよ!

原作がすごい良いみたいですね!
買って読んでみますね。
Posted by ゆう at 2017年01月08日 02:32
最近Amazonでみなおしたのですが私は見て良かったと、思いました。

原作の名言は脚本側もかなり考えていると思うんですよね。それでも尺の中で完結させなければし、忠実に作っても感じる所は違うだろうし・・

他の伊坂作品を読んでる者は言葉になってない気持ちも想像できる様な映画だったのでは?と思いました。

小日向さんのカツラ被っての若かりし頃の顔が堺雅人にしか見えず別の映画を思い出してしまいました。
Posted by いちにこ at 2017年06月19日 09:19
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