2014年11月10日

IPPONグランプリ2014の感想 IPPONグランプリはバカリズムの大会である

IPPONグランプリ2014を観ました。

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今や大喜利の大会として広く世間に知れ渡るIPPONグランプリ。
もう12回を数える大会になるそうですが、このIPPONグランプリの歴史を紐解くと、
僕には大きな2つの流れがあったように思います。

それが、
1.バカリズム絶対王者期
2.バカリズム予選敗退期
の2つです。

「いや、どっちもバカリズムじゃん」と思った方もいると思いますが、
今回の副音声で松本人志が「バカリズムが引っ張ってきたみたいなとこあるからね」とも言うくらい、
僕にもこの大会はバカリズムの大会と思ってしまうところがあるのです。

この2つの期について、僕の考えを書くと、
まずそもそも大会初期は芸人の"大喜利力"を問う大会でした。
大喜利の大会なんだから当たり前だと思うかもしれませんが、
これがIPPONグランプリという"大会"、そして"番組"の面白いところで、
ある時点から、IPPONグランプリは単純な"大喜利力"で戦う大会ではなくなったと思っています。


そもそも"大喜利力"とは何か。
これはあるお題について最も面白い解答を考える能力のことです。
言わば「模範解答」とも言える回答を出す力のことで、
この"大喜利力"が最も優れているのが、バカリズムだと僕は思います。

バカリズムは色々なお題に、色々な角度から回答を出すことができます。
これは野球のピッチャーで例えると、抜群のコントロールと多彩な球種があるようなものです。
インコースの高めに投げたと思えば、次はアウトコースの低めにボールを投げられる。
更にはストライクからボールになるカーブもあれば、
ボールからストライクゾーンに入ってくるシュートも投げられる。
それがバカリズムというピッチャーの投げるボールです。

この"大喜利力"で戦う大会において、バカリズムは絶対王者でした。
初期の頃はこの"大喜利力"の強そうな芸人ばかりキャスティングしていたこともあって、
単純な力比べでバカリズムは圧勝。
第5回大会までで、4回出場して3回王者になっています。
これが1.バカリズム絶対王者期のIPPONグランプリです。


しかし、あるときからバカリズムは予選を勝ち抜けなくなりました。
それが2.バカリズム予選敗退期なのですが、
実はこれが前に書いた「"大喜利力"を問う大会ではなくなった」ことが原因だと僕は思います。

バカリズムが直接予選で戦って負けた芸人は以下です。
・ネプチューン堀内健(2回)
・ピース又吉(2回)
・ロバート秋山(1回)
これらの芸人に共通すること、それは「自分のキャラを持っていること」です。

例えば今回の大会で、ホリケンに対して松本人志がこんな台詞を言いました。
「ホリケンらしいな〜」
これはつまりホリケンが自分のキャラに寄せた回答をしたということですが、
これって本来の"大喜利"の力ではないように僕は思うんですね。
バカリズムが得意とするような「模範解答」を出すのではなく、
自分だったらどういう回答を出すべきかというところで"キャラ"が乗っかってきている。
野球で例えれば大きな変化球を持っているようなものです。

ここから少しずつそもそものキャスティングにも影響が出てきたように思います。
例えば本来の"大喜利"に強いのはバカリズムや千原ジュニアさんくらいのもので、
他の芸人をみると、大久保さんやシャンプーハットの小出水さんなど、
更にキャラの濃い芸人がキャスティングされるようになりました。
"大喜利力"から"キャラ力"の時代へ。
それが2.バカリズム予選敗退期の最大の特徴です。


「でも今回バカリズム予選突破したじゃん」
いや、そうなんですよ。そこで僕は思いました。
「今回からまた新たな時代が始まるんじゃないか」と。

今回、Aブロックはバカリズムが予選突破。
Bブロックはジュニアさんと有吉さんがサドンデスになりました。
結果は有吉さんがこの2人を倒して優勝するのですが、
この2人ってそのまま"大喜利力"の強い2人なんですね。
なんとなくですけど、バカリズムが強い時代があって、そこからキャラが強い芸人が勝つ時代があり、
そしてまたバカリズム的な"大喜利力"を「やっぱり認めよう」という雰囲気がある気がしました。

まあでも結果的には有吉さんが勝っちゃうんですけど、これがまたグーチョキパーで言えば最後の手で。
バカリズムがコントロールと球種、そしてキャラの芸人が大きな変化球だとします。
その中で有吉さんの回答って160km/hのストレートでしたよね。
「口臭のキツイ人にどうやって気づかせますか?」のお題に、
「それでもやっぱり言うしかない」って答えちゃう。
その前の「言う」から、ジュニアさんの「一回ウンコに話しかける」も含めて、
ストレート! 一回ボール球の変化球、そしてとどめのストレート!!ってな感じでズバンと決まりました。


ただこのストレートの回答ってどこまでアリなのかって話になってくるので、
ここから有吉さんが勝ち続けることは無いとは思います。
逆に更に純粋な"大喜利力"への回帰を思い起こさせるかもしれません。

それにしても「お笑い芸人は凄い」と思わせられる番組です。
写真で一言とか少し自分で考えようとも思うけど、更に外側から面白い答え出しますもんね。
次回はバカリズムの王者復権はあるのか、はまたま新たな刺客が現れるのか。
今から楽しみすぎてアーナルデ・シメツケネッガーです。


大喜利猿----小林賢太郎×升野英知 -
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2014年11月08日

ナビスコカップ2014決勝 サンフレッチェの1点目のPKについて

ナビスコカップ決勝をテレビ観戦しました。

広島の一点目だけど、エリア内でのハンドの判定でPK。
「ボールを意図的に手で扱う」ことがハンドリングの定義らしいのですが、
あれは正直厳しいと言わざるをえない。
というか、ファンからしてみれば「先取点なんだから流せよ」と思ってしまいます。

この"ルールを厳格に対応するべきかどうか"っていう問題は以前からあって、
例えば家本主審のゼロックス杯騒動。
この騒動が原因で彼は無期限割り当て禁止の処分も受けているのですが、
あれだって後からは「一つ一つのジャッジは正当」という意見もあったり。
それでも「試合の流れを壊した」、つまりは「共感が得られなかった」ことで処分されています。

今回の先取点のPK判定も僕には同じように思えます。
ファンの焦点は「岩下のプレーについてハンドが適当かどうか」ではなくて、
「試合開始早々のPK判定が適当かどうか」の方に当たってるように思います。

確かにルールに則って1プレー1プレーを厳格にジャッジするのが審判の仕事なのでしょう。
試合の流れがあるからと言って、ルールに反して「見逃す」のは、良くないことだと。
でも極端なことを言えば、それでも「見逃せよ」と思ってしまうのがファン心理です。
逆にあれを流されて「PKじゃねえか!」と憤るファンがどれほどいるのかとも思ってしまいます。

この「ファン心理」が間違っていることは重々承知です。
でもサッカーの試合において、0-0とそれ以外のスコアとでは状況が大きく異なります。
0-0のスコアが続いていて、どちらかが点を入れたら次々と両チームに得点が生まれる、
なんてこともサッカーの試合ではよくあることです。
それほどまでに重要な「先取点」という口火を、
PKというある種のエクストラな手段で与えてしまうのはどうなのか。
そこについては「文句の一つも言わせて欲しい」と思ってしまいます。

試合自体は0-2からの大逆転で、素晴らしい試合を見せてくれました。
でもあの広島の先取点が無かったとしたら、内容も結果も異なっていたはずです。
競技としてルールは無くてはならないものですが、
ファンあっての興行だと考えた時に、審判の介入が果たして有効なのか。
どうなんでしょうね。


審判目線 面白くてクセになるサッカー観戦術 -
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posted by 市村 at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカーの感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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