2014年09月27日

THE MANZAI特番の感想 〜漫才を壊す若手、漫才を守るベテラン〜

THE MANZAIの特番が面白かった。
認定漫才師50組が1分半ずつネタを披露するという番組で。
3時間の番組の中でベテランから若手まで様々な種類の漫才を観ることができました。

今回、特に思ったのは漫才を壊すネタが増えたなということ。
例えばさらば青春の光はこんなネタをやってました。

「じゃあここで練習してみよ?」
「今?」
「今」
「ここで?」
「ここで」
「いや、練習はハズいわ」


もはやコントに入る漫才の定番の台詞「じゃあやってみよう」って言うのを、
完全にイジリに来ているネタだと思うんですが、
こういういかに漫才の教科書に載ってないネタをやるかっていうのが、
もう今の時代のある種のスタンダードになりつつあるんですかね。

かつてはM-1でジャルジャルが「一回内容聞いてるから新鮮な反応できない」とか、
同じTHE MANZAIではアルコ&ピースが「忍者になって巻物取りに行く」とかやりましたけど、
漫才の構造イジリのネタはまあ出始めてきたなって感じで。

でもそれだけじゃなくても、三四郎のネタとか、あと若手でもチラホラいたけど、
台詞にはしないけど「漫才を上手くできない」ことを笑いにしていたりだとか、
ボケはあえて弱くして、ツッコミで笑い取るみたいなやつとか。
従来の漫才の「ボケです!」「ツッコミです!」っていう人たちと、
違うベクトルのネタが増え始めましたよね。

そうなって来ると面白いのは、それを迎え撃つ側との構図が生まれることかなと。
漫才を壊そうとする若手がゾロゾロと出始めて来た中で、
それでもベテラン勢は従来の漫才で彼らと戦うわけですよ。

「もう教科書とか古いんすよ」っていう側と、
「ベタがあっての変化球なんだよ」っていう側とがいて。

それで迎え撃つ側に今回はザ・ぼんちがいるわけでしょう?
なんかここに番組側の意図が出ているような気がしてならないんですよね。
つまりは新古の戦いの中であえて大物を引っ張ってきたというね。

まあ去年はウーマンの優勝だったわけで、
彼らはまだ従来の"漫才の強さ"を信じているようなコンビでしたが、
今年あたりはそろそろ「なんだこの漫才!?」みたいなのがチャンピオンになりかねないと。
ベテラン勢はその防波堤を築くことができるのか、はたまた踏み台と化すのか。
それを考えるとザ・ぼんちを上げるのかってところも含めて面白くなりそうですよね。

さらばもそうですが、トップリードとかのコント勢が参加していたり、
阿佐ヶ谷姉妹という飛び道具もいますからね。
その中で"新しい漫才"が場を支配するのか、"従来の漫才"がそれを許さないのか。
そこが見どころだと言えそうですね。



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posted by 市村 at 19:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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