2013年02月07日

書を求めて旅に出たのにさー

「エデン」は本当に面白かった。
小説が好きだとは言っても、ずーっと本を読んでいるのは苦手なぼく。
でも「エデン」に関しては半分から先は一気に読みきってしまいました。

エデン (新潮文庫)
エデン (新潮文庫)

ただ一つだけ問題があるとすれば、読みきってしまったのが、
出張の行きの飛行機の中で、だということ。
ぼくはお風呂の中で本を読むのが好きなんです。
その日の仕事を終え、ホテルに着く。
もちろん読む本がない。
これはどうしたものかと。
そしてぼくは書を求める旅に出た。

探しものは探しているときには見つからないものですね。
夜遅くになってしまったので、コンビニを回るものの、
コンビニに小説はなかなか見つけられない。
あって官能小説か、自己啓発本。
せっかく風呂でゆっくり読むのに、それはないなと思って、
ぐるぐるぐるぐるコンビニをめぐる。

それでもどこを探しても小説はなくて。
ついに駅についてしまったのです。
なかなか大きい駅で、レンタルビデオ店なども隣接している。
ここまで来たら本屋くらいあるだろうと思って駅のまわりを探す。

ない。

ついには駅員さんに聞く。
「この中に本屋さんてあります?」
「ないですねー」

ないんかい。

しょぼくれて歩きながら最後によったコンビニに、
「さよならドビュッシー」があって。
それを買って帰りました。



さよならドビュッシー (宝島社文庫)
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posted by 市村 at 22:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

『エデン』の感想



◆前作「サクリファイス」

前作「サクリファイス」は間違いなく名作でした。
自転車レースのプロチーム、そこに属する"アシスト"役の主人公。
"エース"のために自らの成績を犠牲にするその生き様は、
まさしく"生贄(サクリファイス)"そのもの。
しかしレース中に起きたある事件とともに物語は加速していき、
そして全てを読み終えてその本を静かに閉じたとき、
タイトル「サクリファイス」の本当の意味が解かる。
ぼくにとっては人生のベスト級の作品です。

◆ミステリー作品としてではなく

「エデン」は主人公がヨーロッパのチームに移籍した、
その後を描いた続編です。
この「エデン」に関しても「サクリファイス」と同じで、
単なる自転車レースだけを描くのではなく
その裏にミステリーの要素を取り入れた作品ではあります。

ただ誤解を恐れずに言えば、
「エデン」は実のところそれほど何かが起きたというわけではありません。
ミステリー要素としてドーピングの話があるものの、
「サクリファイス」で受けた衝撃には遠く及ばないのが正直な感想です。

ただ、だからといってこの作品が1作目から
スケールダウンした駄作かと言ったらそうではない。

「サクリファイス」は言ってしまえば自転車レースという土台の上で、
ミステリーの事件を扱った、言わばミステリー作品です。
では「エデン」はどうか。
こちらは作品を通してツール・ド・フランスというレースを追い、
そしてそのレースの中で、選手としての生き様を描いた作品。
つまりはスポーツ作品なんですよね。

◆何かが起こる必要はない

とは言っても、「エデン」はクライマックスで急に物語が失速します。
主人公は自分の勝利を目指せたにも関わらず、それを放棄するし、
最後の勝負の日はある事件が理由で流れてしまいます。
言ってしまえばこの物語は何も残らない物語なんです。

でも、実はそれでいいのだと、ぼくは思います。
主人公の白石誓は前出の通り、チームの"アシスト"役。
彼はその仕事にやりがいを感じ、誇りを持っています。
山岳レースで、彼が震えるほどの名誉を感じたステージ優勝を
それでも放棄したのは、彼が最後まで"アシスト"という役割に徹したからです。

彼は勝利を放棄したその試合でこんなやりとりを交わします。

「でも、歴史に残るのは君の名じゃない」
「ああ、知ってる」


これが彼の選んだ"アシスト"という生き方です。
"アシスト"はレースの最後にはその姿を消しています。
なぜなら"エース"を引っ張って引っ張って。
そして最後に自らは力尽きていくからです。

この作品「エデン」は"アシスト"という役割を観ているかのような作品です。
全編を通して、それは一つの壮大な話にも出きたはず。
最後のレースはクライマックスを描けたはずですし、
ドーピングの件はさらに大きな話にできたはずです。
しかしそれは主人公が自らの勝利を放棄したのと同じように、
全ては放棄されていくのです。
なぜならそれが"アシスト"という生き様だから。
最後に自分が勝つ必要なんてないのだから。

◆「エデン」とは

物語のラストはこの一文で終わります。

叩きのめされたとしても楽園は楽園で、
そこにいられること、そのことが至福なのだ。


結末が如何様でも、それが大きな問題ではなくて。
ただそこにある物語を読んでいた時間が有意義ならば、
それは十分に意義を果たしている。
そんなことをぼくはこの「エデン」を読んで、
感じ想いました。





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posted by 市村 at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月03日

Jリーグファンのぼくが思った、海外サッカーファンを忌み嫌うのは間違いだった

WORLD SOCCER DIGEST (ワールドサッカーダイジェスト) 2013年 1/17号 [雑誌]

「海外サッカーは好きだけど、Jリーグは知らない」
そういう人がなかなか多い。
ウイニングイレブンの影響もあれば、
海外サッカーの方がレベルが高いのも事実。
でもJリーグが好きであるがゆえに、思っていました。
「海外サッカーが好きとか言ってるやつはダメだ」と。

まあいろいろと理由をつけて「Jリーグの方がいい」と言ってきて。
「レベルの高い低いで語るなら、甲子園は二度と観るなよ」とか。
「よくそんな縁もゆかりもないチームのこと応援できるよね」とか。

ただ、ふと思う。
海外サッカーファンを忌み嫌うのは間違いだ、と。

ぼくだってJリーグが好きな人は増えてほしいと思ってる。
でもなかなか急にJリーグを好きになるのは難しい。
そもそも「サッカーに興味がない」っていう人も多いし。

「サッカーに興味がある」人のほうがJリーグに近いに決まってる。
そういう意味で、海外サッカー好きな人は一つめのハードルは超えている。
たぶん海外サッカー好きな人は、誰もが海外とJリーグで海外を選んだわけじゃない。
まだJリーグに行き着いていない人だっている。
それならば、こう言ってあげればよかったんだ。
「Jリーグも面白いよ」って。

海外サッカーとJリーグは別にどちらかを選ばなくてはいけないわけじゃない。
どっちも好きでいいし、どっちから好きになってもいい。

とてもつまらない考え方をしていた。
サッカーが好きなら、そいつは仲間だ。



週刊サッカーダイジェスト増刊 2012Jリーグ総集編 2013年 1/22号 [雑誌]
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posted by 市村 at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春がきた

今日から、春になりました。
そう言われたとしても違和感がないくらい、
昨日までの寒さが嘘になったように、
暖かい一日でありました。

ぼくは寒いより暖かいほうがいいです。
一番好きな季節は夏です。
春は夏の始まりで、
秋は夏の終わりで、
冬は夏じゃない季節、
そう思っています。

三寒四温がぼくを一喜一憂させると思いますが、
一期一会の七転び八起きで、
二日目に期待したいと思います。



posted by 市村 at 03:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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