2015年05月31日

ブログの紹介

みなさん、こんにちは。
実はブログをもう一つ作っていました。

LHF市村の「微炭酸のしょう油」

特別な理由があるわけじゃないんですけど、
あっちは日々の日記、こっちは何かの感想を書いていこうかなと思っています。
まあどれだけ更新できるかは分かりませんが、よろしくおねがいします。
posted by 市村 at 05:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月25日

「間宮兄弟」の感想 -「自分の物語」を精一杯楽しむ-

間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD] -
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同じマンションで仲良く暮らす間宮兄弟。兄はビール会社で働き、弟は小学校の校務員をやっている。休日は2人で野球を観たり映画を観たりの毎日。そんな中で女っ気のない生活を変えようと、レンタルDVDショップで働く女の子を自宅のカレーパーティに誘う、というお話。

この映画、最高に響いた。というのも、例えば「リア充」という言葉がある。「リアルが充実しているやつ」の略ということだが、つまり友だちがいっぱいいて、女の子をとっかえひっかえしながら毎日楽しそうに生活している〜等がぼくの「リア充」のイメージだ。一般的に見ればこの「間宮兄弟」は「非リア充」の物語だろう。少しオタクっぽいおっさん2人兄弟がマンションで一緒に暮らしてて、どちらも彼女もいなければ、兄弟以外の友だちも少なそう。休日、スコアをつけながらテレビで野球観戦をする姿なんて「リア充」のイメージに遠く及ばない。

でも、果たしてこの2人自身は自分たちが「リアルが充実していない」と思っているのだろうか。テレビで野球観戦をしているときの真剣な眼差し。2人で映画について語り合っているときの楽しそうな表情。それこそまさに「リアルが充実している」ような顔をしている。

つまり、この映画は「非リア充の物語」では決してなく、「こういうリア充もある」という物語なのだと僕には思える。

物語のメインはこの2人の恋の物語なのだが、彼らは「女の子を家に誘うことができた」「パーティを楽しんでもらえた」ということに一喜一憂する。一般的に恋の物語というと、告白するとか、相手に彼氏がいたとか、それを奪ってやるだとか、そんでラストにキスしちゃうとかがあるけども、この2人にとってみれば、そんなものは必要ない。「女の子を誘う」が一大イベントなのであって、「2人っきりのデートに断られる」が絶望なのである。

物語のラストはクリスマスに弟の携帯にメールが届くところで終わるのだが、これも一般的な価値基準で言えば「これからの未来を思わせる〜」程度な扱いだろうと思う。しかし、彼らの基準で言えば、「クリスマスに女性からメールが届く」こと自体が最高のハッピーエンドなのだと僕には思えるのだ。

僕個人もどちらかといえば「リア充」側の人間ではない。友だちも多くないし、女の子と付き合った経験もほとんどない。やっぱりそういう部分を省みるを自分に自信がなくしてしまう。ただ間宮兄弟はそういうことを悲観していない。「一般的に」とか「他人と比べて」という枕詞を外して、単純に「自分たちが」楽しいと思えることをやって、そして「自分たちが」楽しかったから思い切り笑う。そんな彼らを観た僕には、彼らこそ本当の意味で「リアルが充実している」と思えたのだ。

世の中には色々な人間がいるが、人間は「自分の物語」から出ることはできない。モテないやつが急に女の子をとっかえひっかえしたり、弱いやつが急に世界を救うなんてことはほとんどない。それならば自分にとっての成功で喜び、自分にとっての失敗にだけ悲しめばいいのかもしれない。「他人の物語」に脇役としてわざわざ登場して、悲しむ必要なんてなくて、「自分の物語」の主役として生きていくことが、人生を本当の意味で楽しむコツなのかもしれない。そんなことを映画を観終わって思わせてくれた、間宮兄弟に感謝。


posted by 市村 at 11:16 | Comment(3) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「婚前特急」の感想

婚前特急【通常版】 [DVD] -
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あらすじを読んだ感じだと、5股をかけてる主人公の女の子が、友だちの結婚を機に「5人の彼氏たちを悪い方から一人ずつ切っていって残った一人と結婚する」と決めて、一人ずつ関係を切っていくというお話。設定としては面白いし、途中までは「こっちが5股かけてると思い込んでた女の子が、実は彼氏の方も別にそこまで大事にしてなくて〜」っていう徐々にその関係性が露わになっていく感じが面白かったんだけど、どうも終わってみるとちょっと尻すぼみしてしまったように感じた。

というのも、この5股っていう設定を活かすためには5人の彼氏それぞれとのエピソードを描かなければいけないと思うし、最後に誰かと結婚するっていうのが決まっているのであれば、「最終的に誰と結婚するの!?」っていうのを観ている人に期待させるべきだと思う。でも途中からある一人の男とのエピソードだけに終始してしまうし、オチも結局そこに向かってしまうので面白そうな設定で膨らんだ期待を上回れずに終わってしまった印象。最後におばあさんが唐突に登場して「生きてるうちにケンカをしておいた方がいい」みたいなことを言うんだけど、そもそもケンカがどうこうって初めて出てきた話だし、その後そのおばあさんの言葉が効いてるのか効いてないのかもよくわからない。ウダウダやってた割にはなぜその結果を選択したのかってところは説得力がない。やっぱりオチをキレイに見せる工夫には欠けていると思った。

良かったところとしては、吉高由里子が最高にバカっぽい女を演じているところ。「他人を見下している人間は、自分も誰かに見下されている」っていうところが杏が演じる友だちを通して描かれていて、そこはちょっと素直に共感してしまったし、自分も見直そうと思った。加えて彼氏の一人である浜野謙太も良かった。クズなのにどこか許してしまう男を上手く演じていたと思う。この浜野謙太がサケロックのメンバーの一人だってことを初めて知った。星野源とバンドメンバーだったのかいっていう。どんだけ演技派のバンドなのだろう。

吉高由里子と浜野謙太は良かったけど、映画としてはあまり楽しめなかったかな。加瀬亮の無駄遣い。

posted by 市村 at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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